⏰ 調理時間15分
🍽 2人分
🍺 さっぱり
🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約320kcal/たんぱく質15g・脂質25g・糖質7g
🍽 全量(2人分):約640kcal/たんぱく質29g・脂質50g・糖質14g
豚バラをゆでて冷やし、梅とポン酢で食べる一皿。ゆで湯に酒を入れて、80℃くらいの「沸騰させない湯」でゆでるのが、肉が硬くならない条件です。夏に食欲が落ちた日でも入ります。
材料(2人分)
- 豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用):150g
- 水菜:60g(約1/3株)
- 玉ねぎ:1/2個(約100g)
- 酒(ゆで用):大さじ1
- 【A】ポン酢:大さじ3
- 【A】梅干し:2個(叩いたもの・約20g)
- 【A】ごま油:小さじ1
- 【A】砂糖:小さじ1
- 【A】白いりごま:小さじ1
作り方
- 玉ねぎは薄切りにして水に10分さらし、しっかり絞る(★辛みが残ると梅の酸味とぶつかります)。水菜は4cm長さに切り、こちらも水にさらしてパリッとさせてから水気を切る。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、火を止めてから酒を加える。湯の表面が静かになった状態で豚バラを1枚ずつ入れ、色が変わるまで1〜2分ゆでる(★グラグラ沸いた湯に入れると、肉が縮んで硬くなります。理由は下の🔬で)。
- ゆで上がった肉は冷水に取らず、ザルに広げて自然に冷ます(★冷水に落とすと旨味が抜け、脂が固まって舌触りが悪くなります)。
- 【A】を混ぜてたれを作る。梅干しは種を取り、包丁で粗く叩く。
- 器に玉ねぎと水菜を敷き、豚肉を乗せてたれを回しかける。
おいしさのヒミツ
- 梅干しの酸(クエン酸)は、脂の重さを断ち切る役。豚バラの脂とポン酢だけだと単調ですが、梅が入ると最後の一口まで飽きません
- 水菜は水にさらすとパリッとします。細胞が水を吸って張るためで、しなびた水菜でも5分つければかなり戻ります
- たれに砂糖を小さじ1入れるのは甘くするためではなく、ポン酢と梅の酸の角を丸めるため。入れないと酸味が立ちすぎます
よくある質問
豚バラ以外でも作れますか?
豚ロースのしゃぶしゃぶ用ならそのまま置き換えられます。1人分で約80kcal下がり、さっぱりした仕上がりに。こま切れは加熱ムラが出るので避けてください。
梅干しの種類は?
しょっぱい昔ながらの梅干しが向いています。はちみつ漬けなど甘いタイプを使う場合は、たれの砂糖を抜いてください。
作り置きできますか?
水菜から水が出るので当日中に。ただしたれは3日ほど冷蔵で持つので、前もって作っておけば当日は5分で出せます。
合うお酒
梅の酸味と豚の脂。さっぱりした一皿なので、お酒も軽やかなものが合います。
- 🏆 本命:よく冷えたビール——脂を炭酸で流しながら、梅で口をリセット。夏の定番になる組み合わせです
- 🍶 日本酒なら、すっきりした辛口を雪冷え5℃で——冷たい料理には冷たい酒。梅の酸と米の旨味が引き立て合います
- 🍋 レモンサワーは、甲類焼酎1:強炭酸3+生レモン1/2個——酸に酸を重ねると、驚くほどさっぱりまとまります
迷ったらビール。冷たい豚しゃぶには、これが一番わかりやすい正解です。
ぴーきちのつぶやき
梅干しを叩くとき、種の周りの果肉が惜しくて毎回しゃぶっています。台所でひとりでやっているので誰にも見られていません。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:たんぱく質の熱変性(肉が硬くなる温度)
ひとことで:肉のたんぱく質が熱で縮んで、水分を押し出す変化。
詳しく:肉のたんぱく質はおよそ50℃を超えると縮みはじめ、65℃を過ぎると一気に締まります。縮むということは、内側にあった水分が外へ押し出されるということ。ゆで汁が白く濁るのは、押し出された旨味や脂が溶け出しているからです。だからグラグラ沸いた100℃の湯に肉を入れると、表面が急激に縮んで硬くなり、旨味も逃げます。
しゃぶしゃぶ屋の湯が静かなのは、演出ではなく理屈。80℃前後、湯の表面がゆらぐ程度が、火は通るのに縮みすぎない温度帯です。同じ理由で、ゆで卵も低温調理も「沸かさない」ことが要になります。
このレシピでは:手順2で火を止めてから肉を入れるのがこれです。鍋の湯は火を止めると数分は80〜90℃を保つので、薄切り肉なら十分に火が通ります。そして手順3で冷水に落とさないのも同じ発想——急激に冷やすと脂が固まって舌触りが悪くなり、水に旨味も逃げます。ザルに広げて自然に冷ますだけで、しっとりした食感が残ります。

