⏰ 調理時間5分
🍽 2人分 🔥 火を使わない
🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約120kcal/たんぱく質11g・脂質7g・糖質1g
🍽 全量(2人分):約240kcal/たんぱく質22g・脂質13g・糖質2g
刺身を買った日の、もう一品。塩昆布だけで味が決まるので、調味料を量る必要がありません。ごま油とレモンを少し足すだけで、刺身が居酒屋の一皿に変わります。
材料(2人分)
- 真鯛(刺身用):100g
- かいわれ大根:1/2パック(約20g)
- 塩昆布:10g
- ごま油:小さじ2
- レモン汁:小さじ1
- 白いりごま:小さじ1/2
作り方
- 真鯛はキッチンペーパーで表面の水気を拭く(★パックに溜まった汁を拭き取らないと、塩昆布の塩気が水に逃げて味がぼやけます)。
- かいわれ大根は根元のスポンジのすぐ上で切り落とし、長さを半分に切る。
- ボウルに全ての材料を入れ、塩昆布が全体に散るまで2〜3回だけ混ぜる(★混ぜすぎると鯛の身が崩れます)。
おいしさのヒミツ
- 塩昆布は「塩」と「旨味」を同時に持つ調味料。だから醤油もだしも要りません。白身魚のように味の淡い素材ほど、この一手で決まります
- かいわれ大根の辛味が、鯛の脂とごま油をさっぱりさせます。青みの野菜がないと、5口目あたりで重くなります
- レモン汁は香りづけと同時に、時間が経っても身が白く濁りにくくする役割もあります
びんちょうまぐろで作る(赤身のアレンジ)
同じ和え方がびんちょうまぐろ(刺身用)150gでも成立します。真鯛は白身なので味が繊細で、レモン汁が合う。びんちょうまぐろは赤身で鉄分由来のコクがあるので、すだち汁にすると香りが立ちます。
赤身で作るときは、かいわれ大根を1/2パック加えてください。赤身のねっとりした食感に、かいわれの辛味とシャキシャキが対比になります。白身(真鯛)のときは、かいわれを入れると魚の繊細な味が負けるので入れません。同じ塩昆布和えでも、魚によって足すものが変わります。
よくある質問
鯛以外の刺身でも作れますか?
ヒラメ・スズキ・カンパチなど白身魚全般で作れます。サーモンやマグロのように脂や色の強い魚だと、塩昆布の旨味とぶつかりやすいので、その場合はごま油を小さじ1に減らしてください。
作り置きできますか?
生の刺身なので当日中に。ただし塩昆布は時間が経つほど水分を吸って味が濃くなるので、和えるのは食べる直前がおすすめです。
合うお酒
白身魚の淡い旨味と、昆布の旨味。この一皿は日本酒のための料理です。
- 🏆 本命:すっきりした辛口の日本酒を花冷え10℃で——昆布のグルタミン酸と米の旨味が同じ方向を向きます。鯛の繊細さを消さないよう、香りの穏やかなタイプを
- 🍷 白ワインなら、辛口をよく冷やして8℃で——レモンの酸味とワインの酸が重なります
- 🍺 よく冷えたビール——刺身の日の1杯目として
迷ったら日本酒。白身魚と昆布の組み合わせに、これ以上の相手はいません。
ぴーきちのつぶやき
刺身を買うと必ず1切れは味見という名目で消えます。2人分と書いていますが、盛り付けの時点で数が合っていないことがあります。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:グルタミン酸(昆布の旨味)
ひとことで:昆布・トマト・チーズに多い、旨味のもとになる成分。
詳しく:旨味が「味覚の一つ」として世界に認められたのは、日本人研究者が昆布だしからグルタミン酸を取り出したのがきっかけです。甘い・酸っぱい・塩辛い・苦いのどれとも違う、舌の奥に広がって長く残る感覚。おもしろいのは、グルタミン酸は単体よりも、かつお節や肉魚に多いイノシン酸と組み合わせたときに何倍にも強まること(相乗効果)。
昆布とかつお節の合わせだしが日本料理の土台になっているのは、経験的にこの掛け算を見つけていたからです。もうひとつ、昆布は乾燥させることで旨味が凝縮されています。生の昆布よりも乾燥昆布のほうが強いのはそのためです。
このレシピでは:塩昆布は塩味と旨味を一粒で持っているので、これだけで味が決まります。そして鯛などの白身魚には、旨味成分のイノシン酸が含まれています。つまりこの一皿は、昆布のグルタミン酸と魚のイノシン酸が出会う相乗効果の形。材料が6つしかないのに味が濃く感じられるのは、この掛け算が起きているからです。
同じ理由で、トマトを刻んで加えても味が痩せません。

