⏰ 作業10分+漬け30分
🍽 2人分
🍶 とろける悪魔の漬け
🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約190kcal/たんぱく質14g・脂質10g・糖質9g
🍽 全量(2人分):約370kcal/たんぱく質28g・脂質20g・糖質18g
赤エビの甘みに、にんにく風味のめんつゆだれが染みて、卵黄がとろり。箸が止まらない「悪魔の漬け」です。ポイントはたった一つ、漬けすぎないこと。
材料(2人分)
- 赤エビ(刺身用):6尾(むき身で約120g)
- 卵黄:1個(約17g)
- 白いりごま:小さじ1/2
- 【A】めんつゆ(3倍濃縮):大さじ3
- 【A】ごま油:大さじ1
- 【A】おろしにんにく:小さじ1
- 【A】砂糖:大さじ1
作り方
- 赤エビは頭と尻尾、殻を外し、背わたを取る(★頭は捨てないで!後述)。
- キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取る(★水気が残るとタレが薄まり、生臭さも残ります)。
- 【A】を混ぜてエビを漬け、冷蔵庫で30分〜1時間。これ以上漬けないのがコツ。
- 器に盛り、中央に卵黄、ごまをふって完成。
おいしさのヒミツ
- 赤エビの強い甘みの正体はグリシンなどの甘味系アミノ酸。加熱しない「漬け」は、この甘みを最大のまま味わう調理法です
- 外した頭は味噌汁へ。ミソから極上の出汁が出て、一杯目の椀物が完成します。1尾で二度おいしいのが赤エビです
よくある質問
冷凍の赤エビでも作れますか?
作れます。冷蔵庫でゆっくり解凍して、出てきたドリップを完全に拭き取ってください(急速解凍は水っぽさと臭みの原因になります)。
どのくらい日持ちしますか?
生ものなので当日中に食べ切ってください。漬け時間は30分〜1時間がベスト。それを超えると水分が抜けて、赤エビのぷりぷり感が失われていきます。
合うお酒
エビの甘み・卵黄のコク・ごま油とにんにく。この三役がそろった一皿なので、日本酒は「香りで勝負するタイプ」より「旨味で受け止めるタイプ」を選ぶのが正解です。
- 🏆 本命:純米酒(花冷え10℃〜常温)——米の旨味がしっかりある分、ごま油とにんにくのコクと同じ土俵で組み合えます。冷やしすぎると旨味が閉じるので、キンキンにしないのがポイント
- 🍶 通好み:生酛(きもと)・山廃仕込みの純米を、ぬる燗45℃で——このタイプは酸がしっかりしていて、卵黄の脂をすっと流してくれます。温めると旨味が開いて、漬けの塩気と噛み合う
- 💥 濃い味好きに:無濾過生原酒——水を加えていない分ジューシーで密度が濃い。濃い料理には濃い酒、の王道
ラベルで迷ったら「純米」の2文字だけ探してください。それだけで大きくは外しません。
🔬 調理科学ことば:グリシン(甘味系アミノ酸)
ひとことで:えび・かに・ほたてのあの「甘み」の正体。
詳しく:砂糖の甘さとは別に、アミノ酸そのものが甘く感じられるものがあります。その代表がグリシンとアラニン。えび類にはこれらが多く含まれていて、口に入れた瞬間の澄んだ甘みをつくっています(ベタインという成分も甘みとコクを支えています)。
おもしろいのは、この甘みが時間とともに増えることがある点。魚介は自分の持つ酵素でタンパク質が少しずつ分解され、遊離アミノ酸が増えていきます。甘えびを一日置くと甘みが強まると言われるのはこのため。ただし増えるのは低温でゆっくり進んだ場合だけで、常温に置けば傷みが先に来ます。
生ものを冷蔵庫で扱う理由は、鮮度のためであると同時に、この甘みを味方につけるためでもあります。
このレシピでは:甘味系アミノ酸は水に溶けるので、加熱すると身が締まる際に汁と一緒に流れ出てしまいます。ゆでた赤エビより刺身の赤エビのほうが甘く感じるのはそのため。だからこの一皿は「漬け」——火を通さず、甘みを最大のまま卵黄のコクと合わせる設計です。
同じ理由で、解凍時に出たドリップを拭き取る工程も見た目のためだけではありません。あの水分にも甘みが溶け出しているので、ドリップを出しすぎない冷蔵庫でのゆっくり解凍が、そのまま甘さを守る手順になります。
ぴーきちのつぶやき
頭の味噌汁まで含めて「漬け赤エビ定食」。妻はこの味噌汁のほうが本体だと言います。今日もお疲れ様です🍻

