⏰ 調理時間20分
🍽 2人分
🍺 ふんわり・切り分けて食べる
🧊 作り置き:冷蔵2日OK
📊 1人分(推定):約380kcal/たんぱく質22g・脂質28g・糖質8g
🍽 全量(2人分):約760kcal/たんぱく質44g・脂質56g・糖質16g
卵をかき混ぜて巻くオムレツではなく、トマトを敷いて卵液を流し、蓋をして弱火で蒸し焼きにします。技術がいりません。切り分けて食べる、ホールケーキのようなオムレツです。
材料(2人分)
- 卵:4個
- トマト:1個(約150g)
- ベーコン:40g
- ピーマン:1個(約35g)
- 玉ねぎ:1/4個(約50g)
- ピザ用チーズ:40g
- バター:10g
- オリーブオイル:小さじ1
- 塩・粗挽き黒こしょう:各少々
- パセリ(乾燥):お好みで
作り方
- トマトは1cm厚さの輪切り。ピーマン・玉ねぎ・ベーコンは粗みじん切りにする。
- ボウルに卵を割り入れ、ピーマン・玉ねぎ・ベーコン・ピザ用チーズ・塩こしょうを加えて混ぜる。
- フライパンにオリーブオイルを熱してバターを溶かし、トマトを重ならないように並べ、塩を軽く振って両面1分ずつ焼く。
- トマトの上から卵液を静かに流し込む。
- 蓋をして、いちばん弱い火で10〜15分(★ここが技術のすべて。理由は下の🔬で)。中央を指で押して弾力があれば完成。
- 火を止めて2分置いてから、皿にすべらせて移す。黒こしょうとお好みでパセリを振る。
おいしさのヒミツ
- 火はいちばん弱く。強いと底だけ焦げて、中央が生のままになります
- 蓋は途中で開けない。蒸気が逃げると、上面がいつまでも固まりません
- 焼き上がったら2分置く。すぐ動かすと崩れますが、少し落ち着かせると一枚のまま滑ります
よくある質問
底だけ焦げて中が生です
火が強すぎます。厚みのある卵料理は、弱火でじっくり熱を伝えないと中心まで届きません。いちばん弱い火で15分を目安にしてください。それでも心配なら、フライパンの下に焼き網を敷くと火が分散して失敗しません。
具材は変えられますか?
自由に変えられます。じゃがいも(レンジで加熱してから)・ほうれん草・きのこ・ウインナーなど。ただし水分の多い野菜(ズッキーニ・なす)を入れるときは、先に炒めて水分を飛ばしてください。生のまま入れると、焼き上がりが水っぽくなります。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で2日ほど。冷めてもおいしいので、切り分けてお弁当にも入ります。温め直しはレンジ(600Wで1分/500Wで1分10秒)。温めすぎると水が出るので短めに。
合うお酒
トマトとチーズ、ベーコン。イタリアンの朝食のような味です。
- 🏆 本命:白ワインは、辛口をよく冷やして(8〜10℃)——トマトの酸とチーズには、白ワインがまっすぐ合います
- 🍺 キンキンに冷えたビール——ベーコンの塩気には炭酸も
- 🥂 赤ワインなら、軽めを少し冷やして(14〜16℃)——トマトの旨味に寄せたいときに
迷ったら白ワイン。トマトとチーズが並んだら、そちら側です。
ぴーきちのつぶやき
オムレツをきれいに巻けたことが人生で数えるほどしかないので、巻かなくていい作り方に落ち着きました。見栄えもこちらのほうがいい気がします。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:蓋をして弱火(フライパンがオーブンになる)
ひとことで:蓋をすると蒸気が閉じ込められ、上からも熱が伝わる。底からだけ焼くのとは別の火の入り方になる。
詳しく:蓋のないフライパンでは、熱は底から一方向にしか伝わりません。だから厚みのあるものを焼くと、底が焦げるころに中心はまだ生という状態になります。ここで蓋をすると、何が変わるか。食材から出た水分が水蒸気になって庫内にこもり、上面や側面からも熱を運びます。
しかも水蒸気は空気よりずっと効率よく熱を伝えるので、上からも確実に火が入る。つまり蓋つきのフライパン=小さなオーブンです。ここで火加減が効いてきます。卵のたんぱく質は、卵白が62〜65℃、卵黄が65〜70℃で固まりはじめます。
この温度帯をゆっくり通るとなめらかに、一気に超えると硬く縮んで水が出ます(すが入る、と言われる状態)。だから「蓋+弱火」は、卵料理にとって理想的な組み合わせ——低い温度を保ちながら、全方向から熱を入れられるからです。
このレシピでは:この料理が「かき混ぜない」で成立するのは、蓋と弱火が技術を肩代わりしているからです。ふつうのオムレツは、フライパンを揺すりながら卵を動かすことで、一部だけが熱くなるのを防いでいる。この作り方では火をとにかく弱くして、時間で解決している。
10〜15分という長さは、卵にとっての「低温調理」です。「厚いものは、蓋をして弱火で長く」——ハンバーグも、鶏の厚切りも、同じ考え方で失敗しなくなります。

