⏰ 調理時間10分 🍽 1人分 🔥 火を使わない 🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約280kcal/たんぱく質27g・脂質12g・糖質13g
マグロと長芋をキムチで和える一皿。長芋はすりおろさず、袋に入れて叩きます。塊が残ることで、シャキシャキとねばりの両方が同時に来ます。
材料(1人分)
- マグロ(刺身用・ぶつ切り):100g
- 長芋:50g
- 白菜キムチ:50g
- きざみ昆布(乾燥):3g
- 青じそ:3枚
- 韓国海苔:2枚
- 白いりごま:小さじ1/2
- 【A】ごま油:大さじ1/2
- 【A】しょうゆ:小さじ1
- 【A】コチュジャン:小さじ1/2
- 【A】おろしにんにく:少々
作り方
- きざみ昆布は水で5分戻して、しっかり絞る(★戻し汁が残ると味がぼやけます)。青じそは千切りに。キムチは食感が残る程度に軽く刻む。
- 長芋は皮をむいてポリ袋に入れ、麺棒やすりこぎで粗く叩く(★塊を残すのがポイント。均一に潰すとただのとろろになります)。
- マグロはキッチンペーパーで表面の水気を拭く。
- ボウルにマグロ・長芋・キムチ・きざみ昆布・【A】を入れ、さっくりと2〜3回混ぜる。
- 器に盛り、青じそと千切った韓国海苔、白いりごまを散らす。
おいしさのヒミツ
- 長芋は「叩く」と、切るともすりおろすとも違う状態になります。断面がギザギザで塊も残るので、シャキシャキとねばりが一口の中で両方出ます
- きざみ昆布は旨味と粘りの両方を足す役。マグロのイノシン酸に昆布のグルタミン酸が重なって、少ない調味料で味が決まります
- コチュジャン小さじ1/2は辛くするためではなく、マグロとキムチをつなぐため。発酵の旨味が両者の橋渡しをします
よくある質問
きざみ昆布がありません
塩昆布5gで代用できます。その場合はしょうゆを小さじ1/2に減らしてください。塩昆布には塩気があるので、そのままだと塩辛くなります。
マグロの部位は?
赤身でも中トロでも作れます。赤身のほうがキムチの辛味に負けず、中トロだと脂とごま油が重なって濃厚になります。予算と好みで。
作り置きできますか?
生のマグロなので当日中に。長芋も時間が経つと変色します。きざみ昆布を戻して調味料を混ぜるところまでは前日にできます。
合うお酒
マグロの旨味とキムチの発酵、長芋のねばり。韓国風の味付けなので、お酒も合わせやすい一皿です。
- 🏆 本命:よく冷えたビール——キムチとコチュジャンの辛味を、炭酸が受け止めます
- 🍶 日本酒なら、すっきりした辛口を雪冷え5℃で——マグロの旨味に米の旨味を重ねるなら、冷たさが要ります
- 🍶 焼酎なら、麦焼酎のロック——濃い味の一皿には、すっきりした蒸留酒が効きます
迷ったらビール。キムチが入っている時点で、答えは決まっています。
ぴーきちのつぶやき
長芋を袋で叩くとき、力加減を毎回間違えて袋が破けます。ポリ袋は2枚重ねにするようになりました。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:旨味の相乗効果(マグロ×昆布が効く理由)
ひとことで:種類の違う旨味を合わせると、足し算ではなく掛け算になる。
詳しく:旨味の成分は大きく2系統あります。昆布・トマト・チーズに多いグルタミン酸と、肉・魚・かつお節に多いイノシン酸。この2つを単独で使うより、組み合わせたときに旨味の強さが数倍から数十倍に跳ね上がることが分かっています。これが相乗効果。理由は舌の受容体の仕組みにあり、片方があるともう片方を感じ取る力が強まるためだと考えられています。昆布とかつお節の合わせだし、トマトソースに肉、チーズをかけたパスタ——世界中の料理が、経験的にこの掛け算にたどり着いています。
このレシピでは:マグロのイノシン酸と、きざみ昆布のグルタミン酸。この一皿は、まさに相乗効果を狙った組み合わせです。だから調味料はごま油大さじ1/2としょうゆ小さじ1という控えめな量で足りる。「味が薄い」と感じたときに塩を足すのではなく、別系統の旨味を足すという発想が使えます。ここにキムチ(発酵由来の旨味)も加わるので、材料の少なさに対して味が濃く感じられます。

