⏰ 調理時間10分
🍽 2人分
🍺 香ばしい・中はレア
🧊 作り置き:冷蔵1日OK
📊 1人分(推定):約190kcal/たんぱく質24g・脂質9g・糖質2g
🍽 全量(2人分):約380kcal/たんぱく質48g・脂質18g・糖質4g
まぐろを焼いて、にんにくバター醤油を絡めます。刺身用のさくを使うので、中はレアで大丈夫。バターを少し色づくまで加熱するのが、香りの分かれ目です。
材料(2人分)
- まぐろ(刺身用さく):200g
- にんにく:2かけ(薄切り)
- バター:15g
- 醤油:小さじ2
- サラダ油:小さじ1
- 塩こしょう:少々
- 白いりごま・小ネギ:各適量
作り方
- まぐろは2cm角に切り、キッチンペーパーで表面の水分を拭いて塩こしょうを振る(★水分が残ると焼き色がつきません)。
- フライパンにサラダ油とにんにくを入れ、弱火で香りを出す。にんにくが薄く色づいたら取り出す(★焦げると苦くなります)。
- 火を中火に上げ、バターを入れる。泡が細かくなり、うっすら茶色く色づいて香ばしい匂いがしたら——ここが合図(★理由は下の🔬で)。
- まぐろを入れ、各面20〜30秒ずつ、表面だけ焼く(★中まで火を通しません。通すと硬くなります)。
- 火を止めて醤油を回しかけ、余熱で絡める(★醤油は焦げやすいので火を止めてから)。
- 器に盛り、取り出したにんにくを戻し、白ごまと小ネギを散らす。
おいしさのヒミツ
- にんにくは先に取り出す。まぐろを焼いている間に焦げます
- バターは少し色づくまで。ここで香りが変わります
- まぐろは表面だけ。中まで火を通すと、ツナ缶のような食感になります
よくある質問
まぐろは加熱しても大丈夫ですか?
刺身用のさくなら、表面を焼くだけで十分です。むしろ加熱しすぎると、たんぱく質が縮んでパサつきます。中心が生でも問題ないので、各面20〜30秒を守ってください。心配なら少し長めに焼いても食べられますが、食感は落ちます。
まぐろ以外だと?
かつお・ぶり・サーモン・たいなどの刺身用ならどれでも。かつおは特に合います(にんにくとの相性が良い魚です)。サーモンは脂が多いので、バターを10gに減らしてください。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で1日。作りたてがいちばんおいしい料理です。翌日食べる場合は冷たいままか、軽く常温に戻す程度に——温め直すと中まで火が入って硬くなります。
合うお酒
にんにくバターと醤油の焦げた香り。洋にも和にも寄れる味です。
- 🏆 本命:赤ワインは、軽めを少し冷やして(14〜16℃)——にんにくバター醤油のまぐろは、意外なほど赤に合います
- 🍶 日本酒は、冷酒(10〜15℃)で純米酒——まぐろと日本酒という、外しようのない組み合わせ
- 🍺 キンキンに冷えたビール——にんにくが効いているので炭酸でも成立します
迷ったら冷酒。ただしにんにくバターが香った日は、赤ワインを一度試してみてください。
ぴーきちのつぶやき
刺身が半額になっていると必ず買ってしまうのですが、そのまま食べ飽きた日にこれを覚えました。同じ魚とは思えません。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:焦がしバター(香りが変わる瞬間)
ひとことで:バターに含まれる乳のたんぱく質が焦げると、ナッツのような香りが生まれる。溶かすだけとは別物になる。
詳しく:バターは約80%が乳脂肪、残りが水分と乳固形分(たんぱく質と乳糖)でできています。加熱すると順番に変化が起きます。
①30〜40℃で溶ける。
②100℃前後で水分が抜け、泡が細かくなる。
③130℃を超えると、乳固形分(たんぱく質と乳糖)が褐色に変わり、香ばしい香りを出しはじめる——これが焦がしバター(ブール・ノワゼット)で、フランス語で「ヘーゼルナッツのバター」と呼ばれます。この香りの正体はメイラード反応——玉ねぎを飴色に炒めるのも、肉に焼き目をつけるのも、同じ反応です。
つまり「バターを溶かす」と「バターを焦がす」は、まったく別の調理。目安は泡が細かくなって静かになり、うっすら茶色く色づいた瞬間。そこから数十秒で真っ黒に焦げて苦くなるので、色づいたらすぐ食材を入れるか火を止めます。ちなみにバターを焦がしたくない料理では、火を止めてから加える——これが「バターは仕上げに」と言われる理由です。
このレシピでは:この料理でバターを「うっすら茶色くなるまで」加熱するのは、香りを作る工程です。溶かしただけのバターで焼いても、まぐろに乗るのは油脂の味だけ。焦がすことで、ナッツのような香ばしさが加わり、醤油の焦げた香りと重なります。ただし焦がしすぎは一瞬——だからにんにくを先に取り出しておく(にんにくのほうが早く焦げるため)。
「バターは、溶かすのか焦がすのかを先に決める」。ムニエルもパンケーキも、この判断で仕上がりが変わります。

