⏰ 調理時間10分 🍽 2人分 🍺 香ばしい・白米泥棒 🧊 作り置き:冷蔵2日OK
📊 1人分(推定):約130kcal/たんぱく質4g・脂質12g・糖質3g
🍽 全量(2人分):約260kcal/たんぱく質8g・脂質24g・糖質6g
まいたけを手で大きめにほぐして、動かさずに焼き付けます。きのこは洗わない・触らない——この2つだけで、香ばしさがまるで変わります。
材料(2人分)
- まいたけ:2パック(約200g)
- 有塩バター:20g
- サラダ油:小さじ2
- おろしにんにく:小さじ1/2
- 醤油:小さじ2
- 粗挽き黒こしょう:たっぷり
- レモン:1/4個
作り方
- まいたけは水で洗わず、手で大きめにほぐす(★小さくしすぎないこと。理由は下の🔬で)。
- フライパンに油を熱し、まいたけを重ならないように広げる。
- 強めの中火で、触らずに2分。焼き色がついたら返して、さらに1分半焼く(★動かすと水が出て、焼き色がつく前に蒸し焼きになります)。
- 弱火にして、バター・おろしにんにく・醤油を加え、手早く全体に絡める(★醤油は焦げやすいので、入れたら10秒で仕上げます)。
- 器に盛り、黒こしょうをたっぷり振ってレモンを添える。
おいしさのヒミツ
- きのこは洗わない。水を吸うと香りが薄まり、焼いても水っぽくなります
- 触らずに2分。焼き色=香ばしさなので、待つ時間がそのまま味になります
- 大きめにほぐす。小さいと火が入りすぎて、まいたけ特有のシャキッとした歯ざわりが消えます
よくある質問
きのこは洗わなくて衛生的に大丈夫ですか?
市販のきのこは清潔な環境で栽培されているので、洗わずに使うのが基本です。汚れが気になる場合はキッチンペーパーで軽く拭くだけで十分。天然のきのこや、根元におがくずが付いている場合は、その部分だけ切り落としてください。
他のきのこでも作れますか?
作れます。えりんぎは手で裂く、しめじは石づきを落としてほぐす、しいたけは軸を取って半分に。複数を混ぜると、うま味の種類が増えてさらに濃くなります。エリンギは水分が少ないので焼き時間を30秒短くしてください。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で2日ほど。翌日はパスタに絡めたり、卵と一緒に焼いたりすると無駄がありません。温め直しはフライパンで1分。レンジだと水が出て、せっかくの焼き色がぼやけます。
合うお酒
にんにくバターと醤油の焦げた香り。ビールのための一皿です。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——にんにくバター醤油に、これ以外の答えを探すのが難しい
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4——バターの脂を切りながら、樽の香りが焦がし醤油と合います
- 🍶 日本酒は、ぬる燗(40℃前後)で純米酒——きのこの旨味は、温めた米の酒とよく重なります
迷ったらビール。焦がし醤油の匂いがした時点で、栓を開けていいと思います。
もう一品、主役がほしい日に
極 牛たん入り背脂餃子
目黒の名店『中華味一』の大将と、10年かけて共同開発した餃子です。大きめに切った牛たんのコリコリした食感と、焼いた瞬間にあふれる背脂と地鶏スープ。冷えたビールのために作りました。
ぴーきちのつぶやき
きのこを洗うのをやめたのはここ数年のことで、それまでずっと水っぽい炒め物を作っていました。知らないというのは怖いです。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:きのこは洗わない(うま味は加熱で増える)
ひとことで:きのこはスポンジのように水を吸う。洗うと香りが薄まり、焼いても水っぽくなる。
詳しく:きのこは約90%が水分で、しかも組織がスポンジ状です。水にさらすと吸い込んでしまい、香り成分やうま味成分が溶け出します。だから市販のきのこは洗わないのが基本——清潔な環境で栽培されているので衛生上の問題もありません。もうひとつ知っておきたいのがうま味の話。きのこのうま味はグアニル酸という核酸系の成分で、面白いことに、生のきのこにはほとんど含まれていません。加熱の過程で、きのこ自身が持つ酵素が働いて作られるのです。しかも60〜70℃前後でこの酵素がよく働くので、急激に高温にするより、その温度帯を通ったほうがうま味が増えます(干ししいたけを水で戻すのも同じ理由)。そしてグアニル酸は、昆布や野菜のグルタミン酸と重なると数倍に感じられる——きのこが「味を濃くする食材」と言われるのはこのためです。焼き色(メイラード反応)も、水分が飛んで初めて生まれます——だから触らず焼く。
このレシピでは:この料理は工程が「ほぐす・焼く・絡める」の3つしかないので、そのぶん一つひとつが効きます。洗わない=香りを守る、動かさない=水を出さず焼き色をつける、大きくほぐす=歯ざわりを残す。どれか一つ欠けると、ただのきのこ炒めになります。「きのこは、洗わず・触らず・大きく」。この3語だけで、きのこ料理はうまくなります。

