鶏の脂が濃厚・つけ汁/作り置き:つけ汁のみ冷蔵2日OK
1人分(推定):約680kcal/たんぱく質36g・脂質24g・糖質78g
全量(2人分):約1350kcal/たんぱく質72g・脂質48g・糖質156g
鶏ももと長ねぎに先に焼き目をつけてから煮出します。だしパックも昆布も使いません——鶏の皮から出る脂とゼラチンが、そのままつけ汁のコクになります。
材料(2人分)
押すと消えます。買い物のときにも使えます。
- そば(乾麺)2束(約200g)
- 鶏もも肉1枚(約250g)
- 長ねぎ1本
- サラダ油小さじ1
- 【A】水500ml
- 【A】醤油大さじ3
- 【A】酒大さじ1
- 【A】みりん大さじ1
- 【A】砂糖大さじ1
- 【A】顆粒和風だし小さじ1
- 【A】おろしにんにく小さじ1/2
- 【A】おろし生姜小さじ1/2
- 七味唐辛子お好みで
作り方
長ねぎは4cm幅、鶏もも肉は一口大に切る。
鍋に油を熱し、長ねぎに焼き目をつけて取り出す(★焦げ目の香ばしさが、つけ汁の骨格になります)。
同じ鍋に鶏肉を皮目から入れ、動かさずに3分焼いて焼き色をつける。
【A】を加えて沸かし、長ねぎを戻して中火で10分煮る(★脂が浮いてきますが、それがコクなので取りません)。
そばは袋の表示どおり茹で、流水でもみ洗いして氷水で締め、水気をしっかり切る。
器にそばを盛り、熱いつけ汁につけて食べる。お好みで七味を振る。
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おいしさのヒミツ
- 鶏は皮目から焼く。皮から出た脂がつけ汁のコクになります
- 長ねぎに焼き目。焦げた香りが加わると、つけ汁が一段深くなります
- 浮いた脂は取らない。これが「鶏のうまいつけ汁」の正体です
よくある質問
そばの代わりにうどんでもいいですか?
作れます。うどんのほうがつけ汁をよく持ち上げるので、つけ汁を少し薄めに(水550ml)してもいいくらいです。中華麺でも成立します——その場合は和風だしを鶏がらスープの素に替えると、ラーメンのつけ麺に近くなります。
つけ汁が濃すぎます
水を100ml足してください。つけ汁はそばを持ち上げたときに、麺にまとわりつく濃さが目安。飲んでちょうどいい濃さだと、つけ汁としては薄すぎます。
どのくらい日持ちしますか?
つけ汁だけなら冷蔵2日(そばは毎回茹でてください)。翌日のほうが味がなじみます。冷えると脂が固まりますが、温めれば戻ります。ごはんを入れて雑炊にするのもおすすめです。
合うお酒
鶏の脂と醤油、焼きねぎの香ばしさ。まっすぐ和の味です。
- 🏆 本命:日本酒は、冷酒(10〜15℃)で純米酒——そばと日本酒は、江戸から続く組み合わせです
- 🍺 キンキンに冷えたビール——鶏の脂を炭酸で切りたいときに
- 🍶 焼酎なら、そば焼酎のそば湯割り——そばを食べる日にしかできない、特別な合わせ方です
迷ったら冷酒。つけ汁をつまみに一杯やってから、そばを手繰るのが通の食べ方です。
ぴーきちのつぶやき
そばはめんつゆで食べるものだと思っていたのですが、鶏を焼いて煮出すだけでこんなに変わると知って、家で食べるそばの位置づけが変わりました。今日もお疲れ様です🍻
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🔬 調理科学ことば:鶏の皮から出るもの(脂とゼラチン)
ひとことで:鶏の皮には脂とコラーゲンが多い。煮ると脂がコクになり、コラーゲンがゼラチンに変わってとろみが出る。
詳しく:鶏肉のうまさは、皮の扱い方でかなり決まります。鶏皮には2つのものが詰まっています。
①脂肪——鶏の脂は融点が30〜32℃と低いので、体温付近で溶けて口溶けがよく、冷めても白く固まりにくい(豚や牛と違う点です)。
②コラーゲン——皮と皮下の結合組織に多く、加熱すると、水と一緒にゼラチンへ変化します。このゼラチンが、スープにとろみと「口に残るコク」を与える。ラーメンの鶏白湯スープが濃厚なのは、まさにこれを長時間かけて抽出したものです。
だから鶏を使うスープは、だしを別に取らなくても成立します——鶏自身がだしの素だから。ここで焼き目をつけてから煮るという一手が効きます。メイラード反応で生まれた香ばしい成分が、そのまま煮汁に溶け出すためです。「焼いてから煮る」は、洋の煮込みでも中華でも共通の基本になっています。
このレシピでは:この料理でつけ汁に浮いた脂を取らないのは、それが持ち味だからです。脂が浮いていると、つけ汁が冷めにくいという実用的な利点もあります(油の層が熱の逃げ道をふさぐ——あんかけと同じ理屈)。そして皮目から焼くのは、脂を出しつつ焼き色をつける一石二鳥の工程。
「鶏はだしの素。焼いてから煮ると、さらに濃くなる」——鶏スープを作るときの、最初の一手です。



