⏰ 調理時間10分
🍽 2人分
🍺 レンジだけ・トマトの酸味
🧊 作り置き:冷蔵2日OK
📊 1人分(推定):約280kcal/たんぱく質16g・脂質18g・糖質12g
🍽 全量(2人分):約560kcal/たんぱく質32g・脂質36g・糖質24g
牛肉とトマトと長ねぎを、耐熱皿に入れてレンジで5分。鍋も火も使いません。トマトは加熱すると生とは別のうま味が出るので、だしを入れなくても味が決まります。
材料(2人分)
- 牛切り落とし肉:150g
- トマト:1個(約150g)
- 長ねぎ:1/2本
- 卵黄:2個(お好みで)
- 小ネギ(小口切り):適量
- 【A】醤油:大さじ1と1/2
- 【A】砂糖:大さじ1と1/2
- 【A】酢:大さじ1と1/2
- 【A】ごま油:小さじ2
作り方
- 長ねぎは1cm幅の斜め切り、トマトはくし切りにする。
- 耐熱皿に牛肉と【A】を入れて、肉をほぐしながら混ぜる(★先に味をなじませます)。
- 長ねぎとトマトを加え、ふんわりラップをしてレンジ600Wで5分(500Wなら6分)加熱する。
- 取り出して全体をひと混ぜし、そのまま2分置く(★余熱で肉に火が回り、味も入ります)。
- 器に盛り、お好みで卵黄を落とし、小ネギを散らす。
おいしさのヒミツ
- 肉と調味料を先に混ぜる。あとから回しかけると、味が偏ります
- トマトは大きめのくし切り。小さいと煮崩れて、ただのソースになります
- 加熱後2分置く。レンジは中心に熱が届くまで時間差があるので、この待ち時間が要ります
よくある質問
牛肉が硬くなります
加熱しすぎです。薄切り肉は5分で十分で、そのあとの2分は余熱に任せてください。肉が重なっていると火の通りにムラが出るので、手順2でしっかりほぐしておくのがコツです。
酢が入るのはなぜですか?
すき焼きの甘辛さを締めるためです。醤油と砂糖だけだとぼやけますが、酸が入ると輪郭が出ます。トマトの酸味とも方向が合います。酸っぱいのが苦手な場合は大さじ1に減らしてください。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で2日ほど。翌日はごはんにのせて丼にすると無駄がありません。温め直しはレンジ(600Wで1分半)。卵黄は食べる直前にのせてください。
合うお酒
甘辛い割下とトマトの酸味。すき焼きなのに、どこか洋風です。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——甘辛い牛肉には、冷たい炭酸
- 🍶 日本酒は、ぬる燗(40℃前後)で純米酒——すき焼きと燗酒は、疑いようのない組み合わせ
- 🥂 赤ワインなら、軽めを少し冷やして(14〜16℃)——トマトが入るので、赤も候補に入ります
迷ったらビール。10分でこれが出せると、平日の夜が少し豊かになります。
ぴーきちのつぶやき
すき焼きにトマトを入れるのは最初かなり抵抗があったのですが、食べてみたら割下の代わりになっていて驚きました。今では鍋を出す気力がない日の定番です。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:加熱するとトマトのうま味が増える
ひとことで:トマトは生でもうま味があるが、加熱すると細胞が壊れてさらに濃く感じられるようになる。
詳しく:トマトは野菜の中でめずらしく、生の状態でうま味成分(グルタミン酸)を多く含みます——昆布と同じ系統のうま味です。だから「トマトを入れるとコクが出る」のは気のせいではありません。そのうえで加熱するとさらに濃くなる。理由は3つ。
①細胞が壊れて、閉じ込められていたうま味成分が外に出る。
②水分が飛んで、味が濃縮される。
③酸味の一部が飛び、相対的に甘みとうま味が前に出る。イタリア料理でトマトを煮込むのも、ソースにするのも、この性質を使っています。さらに加熱には栄養面の利点もあります——赤い色素リコピンは脂溶性で、加熱+油と一緒だと吸収がぐっと上がる(生で食べるより数倍とされます)。
「トマトは生と加熱で別の食材」——生はみずみずしさと酸味、加熱はうま味とコク。どちらが上ということはなく、狙いで使い分けるものです。
このレシピでは:この料理でだしや水を一切入れていないのは、トマトがその役目を担っているからです。加熱で出た水分が煮汁になり、うま味成分が牛肉のイノシン酸と重なる——系統の違ううま味が組み合わさって、味が濃く感じられます。「だしがないときは、トマトを入れる」——スープでも煮込みでも炒め物でも、この一手はかなり効きます。

