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肉吸い【15分・大阪の名物】

調理時間
15
分量
2人分
材料
11

だし澄む/作り置き:冷蔵2日OK
1人分(推定):約320kcal/たんぱく質24g・脂質20g・糖質9g
全量(2人分):約640kcal/たんぱく質48g・脂質40g・糖質18g

牛肉と豆腐だけの汁もの。大阪・千日前の店で、二日酔いの芸人が「うどん抜きで」と頼んだのが始まりと言われます。灰汁を丁寧に取る——澄んだ汁になるかどうかは、それだけで決まります。

材料(2人分)

押すと消えます。買い物のときにも使えます。

  • 牛こま切れ肉200g
  • 絹ごし豆腐1/2丁(約150g)
  • だし汁600ml
  • 小ネギ3本(約15g)
  • 七味唐辛子適量
  • 【A】しょうゆ大さじ2
  • 【A】酒大さじ1
  • 【A】みりん大さじ1
  • 【A】砂糖小さじ2
  • 【A】おろししょうが小さじ1
  • 【A】塩ひとつまみ

作り方

1

鍋にだし汁と【A】を入れて沸かす

2

牛肉を1枚ずつ広げながら入れ、浮いてきた灰汁を丁寧にすくう(★まとめて入れると固まり、灰汁も出にくくなります。ここを省くと汁が濁って雑味が出ます)。

3

豆腐をスプーンで大きめにすくって加え、弱火で3分温める(★沸騰させると豆腐に穴が開いて食感が悪くなります)。

4

器に盛り、小口切りの小ネギを散らす。好みで七味唐辛子を。

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おいしさのヒミツ

  • 灰汁は「肉のたんぱく質と脂が固まったもの」。旨味ではなく雑味なので、取るほど汁が澄んで味がきれいになります
  • しょうがを入れるのは牛肉の香りを整えるため。肉吸いの店でもしょうがが効いているのは、汁が主役の料理だからです
  • 豆腐は包丁で切らずスプーンですくう。断面が粗くなり、だしを吸う面が増えます

よくある質問

だし汁は何を使いますか?

かつおと昆布の合わせだしが本来ですが、市販の白だしを表示どおりに薄めても十分です。汁が主役の料理なので、ここだけは顆粒よりも少し良いものを使うと差が出ます。

半熟卵を入れてもいいですか?

本場でも「肉吸い+玉子とじ」や落とし卵は定番です。落とし卵にする場合は、豆腐を入れたあとに卵を割り入れ、蓋をして弱火で2分。

どのくらい日持ちしますか?

冷蔵で2日ほど。豆腐は温め直すと食感が落ちるので、汁と肉だけ保存して、豆腐は食べるときに加えるのがおすすめです。

合うお酒

だしの澄んだ旨味と、牛肉のコク。汁ものなので、お酒は静かなものが合います。

  • 🏆 本命:純米日本酒を、ぬる燗45℃で——だしの旨味と米の旨味が同じ方向。温めた酒と温かい汁は、体の芯から効きます
  • 🍺 よく冷えたビール——二日酔いの日の迎え酒として(本場の由来どおりに)
  • 🍶 焼酎なら、麦焼酎のお湯割り(焼酎6:お湯4)——寒い日にはこちらも

迷ったらぬる燗。だしの料理には、温めた酒がいちばん寄り添います。

ぴーきちのつぶやき

灰汁を取るのが好きで、必要以上にすくってしまいます。気づくと汁が減っているので、最近は多めに作るようになりました。今日もお疲れ様です🍻

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🔬 調理科学ことば:灰汁(アク)の正体

ひとことで:加熱で肉や野菜から出てくる、雑味のもとになる成分。

詳しく:肉を煮ると浮いてくる茶色い泡——あれは肉に含まれていたたんぱく質が熱で固まり、脂や血の成分を巻き込んで浮き上がったものです。旨味ではなく、えぐみ・渋み・臭みのもとが集まっている。だから取り除くほど汁は澄み、味がきれいになります。

野菜の灰汁はまた別物で、ほうれん草のシュウ酸やごぼうのポリフェノールなど、植物が自分を守るために持っている成分です。肉の灰汁は「取るべきもの」、野菜の灰汁は「取りすぎると風味も抜けるもの」——同じ言葉でも扱いが違います。

このレシピでは肉吸いは汁が主役の料理なので、灰汁取りの差がそのまま完成度に出ます。手順2で肉を1枚ずつ広げて入れるのは、火の通りを均一にするためと、灰汁を出しきるため。まとめて入れると内側の肉から灰汁が出るのが遅れ、あとから濁ってきます。

取るのは最初の2〜3分だけ——それ以降に浮くものはほとんどが脂なので、旨味として残して構いません。

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