⏰ 調理時間10分
🍽 2人分
🍺 下処理いらず
🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約330kcal/たんぱく質13g・脂質23g・糖質12g
🍽 全量(2人分):約660kcal/たんぱく質27g・脂質46g・糖質24g
ボイル済みホルモンを使えば、下処理はいっさい不要。強火で短く炒めるだけで、家のフライパンがホルモン屋の鉄板になります。にんにくの芽ともやしの歯ざわりが、脂を最後まで重くさせません。
材料(2人分)
- ホルモン(ボイル済み):200g
- もやし:100g
- にんにくの芽:60g(約6本)
- ごま油:大さじ1
- 【A】焼肉のタレ:大さじ3
- 【A】コチュジャン:小さじ1
- 【A】おろしにんにく:小さじ1
作り方
- にんにくの芽は4〜5cmの長さに切る。もやしは洗って水気をよく切る(★水気が残っていると炒めた時に蒸れて、シャキッと仕上がりません)。
- 【A】を先に混ぜ合わせておく(★炒め時間が短いので、途中で調味料を量っている余裕はありません)。
- フライパンにごま油を熱し、強火でホルモンを炒める。脂が透き通って縁が少し縮んだら火が通った合図。
- にんにくの芽ともやしを加え、30秒ほどで【A】を回し入れる。全体に絡んだらすぐ火を止める(★タレを入れてから長く炒めると、もやしから水が出て水っぽくなります)。
おいしさのヒミツ
- ボイルホルモンはすでに火が通っているので、炒めるのは「温めて焼き目をつける」ため。長く火にかけるほど縮んで硬くなります
- もやしは最後に短時間だけ。シャキッとした歯ざわりが、脂のくどさを断ち切る役割を担っています
- にんにくの芽は葉物のようでいて、火を通しても歯ごたえが残る珍しい野菜。もやしとは違う「ポリッ」とした食感が加わり、噛む楽しさが二層になります
よくある質問
ホルモンはどれを買えばいいですか?
スーパーの精肉コーナーにある「ボイル済み」「下処理済み」と書かれたものを選んでください。小腸(マルチョウ)が脂の甘みが強く、この料理には向いています。生のホルモンは下処理が必要なので、この10分レシピには使いません。
にんにくの芽がありません
ニラ(1/2束)で代用できます。ただしニラは火が通るのが早いので、もやしと同じタイミングではなくタレを入れる直前に加えてください。
作り置きできますか?
もやしから水が出るので当日中がおすすめです。どうしても翌日に回す場合は、もやしを入れずにホルモンとにんにくの芽だけで作っておき、食べる直前にもやしを加えて炒め直してください。
合うお酒
脂と、焼肉のタレの甘辛さと、にんにく。この三点が揃った料理には、口をリセットしてくれるお酒が要ります。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——炭酸と苦みで脂を流す、これ以上ない王道。ホルモンにビールが定番なのは、理屈のうえでも正解です
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4の濃いめで——氷を詰めたグラスに注ぎ、縦に1回だけ混ぜる。甘辛いタレには、甘くないお酒がよく効きます
- 🍶 焼酎なら、麦焼酎のソーダ割り(焼酎1:炭酸3)——芋より麦のほうがクセが穏やかで、にんにくの香りとぶつかりません
迷ったら炭酸の入ったものを。脂の多い料理に炭酸、は覚えておくと一生使えます。
もう一品、主役がほしい日に
極 牛たん入り背脂餃子
目黒の名店『中華味一』の大将と、10年かけて共同開発した餃子です。大きめに切った牛たんのコリコリした食感と、焼いた瞬間にあふれる背脂と地鶏スープ。冷えたビールのために作りました。
ぴーきちのつぶやき
スーパーでボイル済みのパックを見つけた日から、月に2回はこれです。にんにくの芽が売っていない週は、ニラで妥協します。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:アリシン(にんにくの香り)
ひとことで:にんにくを切った瞬間に生まれる、あの香りの正体。
詳しく:おもしろいことに、丸のままのにんにくはほとんど匂いません。においのもとになる成分と、それを変化させる酵素が、細胞の中で別々の場所に仕舞われているからです。切る・すりおろす・潰すと細胞が壊れて両者が出会い、そこで初めてアリシンという香り成分が生まれます。
つまりにんにくの香りは「刻んだ強さ」で決まる——薄切りなら穏やか、すりおろせば強烈、というのはこのため。そしてアリシンは油に溶けやすい性質を持っています。だから油で炒めると香りが油全体に移り、料理のすみずみまで行き渡る。
香りは脂に乗る、を地でいく成分です。ただし強い加熱を続けると壊れて別の成分に変わるので、香りを立たせたいなら加熱は短く。
このレシピでは:にんにくが三方向から効いています。ごま油で炒めるときの油に移る香り、にんにくの芽そのものの穏やかな香り、そして仕上げのおろしにんにくの立ち上がる香り。おろしにんにくを最後の【A】に混ぜて短時間で絡めるのは、加熱しすぎて香りを飛ばさないためです。
にんにくは「入れる量」より「いつ入れるか」で香り方が変わります。

