⏰ 調理時間15分 🍽 1人分 🍺 フライパンひとつ 🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約720kcal/たんぱく質19g・脂質38g・糖質72g
パスタを別ゆでせず、フライパンひとつで作るワンパンパスタ。ゆで汁を捨てないので、パスタから出たでんぷんがそのままソースのとろみになります。洗い物は鍋1つだけです。
材料(1人分)
- パスタ(1.6mm):100g
- スナップエンドウ:50g(約8本)
- 厚切りベーコン:30g
- にんにく:1かけ(約5g)
- 赤唐辛子(小口切り):ひとつまみ
- オリーブオイル:大さじ2
- 水:350ml
- 塩:ひとつまみ
- めんつゆ(4倍濃縮):大さじ1
- バター:15g
- きざみ海苔:ひとつまみ
- ブラックペッパー:適量
作り方
- スナップエンドウは筋を取り、斜め半分に切る(★中の豆が見えて彩りが変わります)。ベーコンは1cm幅、にんにくはみじん切りに。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら唐辛子とベーコンを加えて焼き色がつくまで炒める(★にんにくは弱火から。強火だと香りが出る前に焦げます)。
- 水350ml・塩・めんつゆを加えて沸騰させる。
- パスタを入れ、袋の表示時間どおりにゆでる。ゆで上がる2分前にスナップエンドウを加える。
- 水分が飛んでソースがとろっとしたら火を止め、余熱でバターを混ぜる(★火にかけたままだとバターの香りが飛び、ソースが分離します)。
- 器に盛り、きざみ海苔とブラックペッパーを振る。
おいしさのヒミツ
- ワンパンのとろみは、パスタから溶け出したでんぷん。別ゆでだとこれが流しに消えますが、この作り方なら全部ソースになります。生クリームを使わずにとろみが出るのはこのため
- 水350mlはパスタ100gに対してぎりぎりの量。多いと煮汁が残り、少ないと焦げます。フライパンの大きさで蒸発量が変わるので、途中で足りなくなったら熱湯を50mlずつ足してください
- スナップエンドウを2分前に入れるのは、ゆですぎると鮮やかな緑が抜けて黄色くなるから。歯ごたえも食感の要です
よくある質問
パスタが1.6mm以外でも作れますか?
作れます。1.4mmなら水を320ml、1.8mmなら380mlを目安に。太いほど水を吸うので、ゆで時間も表示に従って伸ばしてください。
2人分にするには?
材料をすべて2倍にし、水は700mlではなく650mlにしてください。量が増えると蒸発する割合が下がるので、単純な2倍だと水っぽくなります。
めんつゆがないときは?
しょうゆ小さじ2+みりん小さじ1+顆粒だし小さじ1/3で代用できます。和風の輪郭が出るので、バターとの相性は変わりません。
合うお酒
バターのコクと、めんつゆの和の輪郭。パスタですが、味の方向は和食寄りです。
- 🏆 本命:白ワインの辛口を、8℃前後で——樽を使わない爽やかなタイプが合います。バターの脂をワインの酸が流してくれます
- 🍺 よく冷えたビール——ベーコンの塩気と焼き目に、いちばん気楽な組み合わせ
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4——にんにくとバターの余韻を切りたいときに
迷ったら冷やした白ワイン。バターが入っている時点で、相性は決まっています。
ぴーきちのつぶやき
ワンパンを覚えてから、パスタ用の鍋を出さなくなりました。棚の奥で完全に眠っています。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:乳化(バターがソースに溶け込むしくみ)
ひとことで:本来混ざらない油と水を、細かい粒にして混ざった状態にすること。
詳しく:油と水は放っておけば必ず分離します。ところが激しく混ぜて油を細かい粒に砕き、その粒の表面を「油とも水とも仲のいい成分」が包むと、分離せずにとどまるようになります。これが乳化。マヨネーズは卵黄のレシチンが、ドレッシングはマスタードがその役をしています。パスタの場合はゆで汁に溶け出したでんぷんがその役。だから「ゆで汁を加えて混ぜる」と、油っぽかったソースがとろりとまとまります。ただし乳化は熱に弱く、温度が上がりすぎると壊れて再び分離します。温めすぎたバターソースが油っぽくなるのはこのためです。
このレシピでは:手順5で火を止めてからバターを混ぜるのは、乳化を壊さないためです。フライパンの中にはすでにパスタから出たでんぷんがたっぷり溶けているので、余熱で混ぜるだけで十分に乳化します。火にかけたまま入れると、バターの脂が分離して麺の表面を滑るだけになる——同じ材料なのに味が薄く感じられるのはそれが原因です。生クリームを使わずにとろみが出るのは、この一連の仕組みのおかげです。

