⏰ 調理時間20分
🍽 2人分
🍺 断面が主役・揚げたて
🧊 作り置き:当日中
📊 1人分(推定):約390kcal/たんぱく質20g・脂質28g・糖質16g
🍽 全量(2人分):約770kcal/たんぱく質40g・脂質56g・糖質32g
ハムとチェダーチーズを交互に重ねて、衣をつけて揚げます。切ったときの層が主役。安い材料で、見た目が一番強くなる揚げ物です。
材料(2人分)
- ハム:6枚
- チェダーチーズ(スライス):3枚
- 卵:1個
- 薄力粉:適量
- パン粉:適量
- 揚げ油:適量
- マヨネーズ:適量
- パセリ(乾燥):適量
作り方
- ハム→チーズ→ハム→チーズ→ハム→チーズ→ハムの順に重ねる(★上下はハム。チーズが外側だと溶け出します)。
- 手のひらで軽く押さえて密着させ、半分に切る(★2つに分けると揚げやすく、断面も見えます)。
- 薄力粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつける(★側面にもしっかり。ここが薄いとチーズが流れます)。
- 170℃の油で2〜3分、きつね色になるまで揚げる(★中は火が通った材料なので、色がつけば完成)。
- 2〜3分休ませてから切る(★すぐ切るとチーズが流れ出します)。マヨネーズとパセリを添える。
おいしさのヒミツ
- 上下はハムで挟む。チーズが外側だと油の中で溶け出します
- 側面の衣を厚めに。層の隙間から漏れるのを防ぎます
- 揚げてから2〜3分休ませる。切ったときに断面が保てます
よくある質問
チーズが流れ出ます
①上下がチーズになっている ②側面の衣が薄い ③揚げすぎのどれかです。上下は必ずハム、側面もパン粉をしっかり、揚げ時間は色がつくまでの2〜3分——中身は全部火が通った材料なので、長く揚げる必要はありません。
何枚まで重ねられますか?
ハム6枚+チーズ3枚くらいが扱いやすい上限です。厚くしすぎると、揚げている間に崩れます。厚みは1.5cm程度を目安に。
作り置きできますか?
揚げたてが圧倒的においしいので当日中に。重ねて衣をつけるところまでなら、冷蔵で1日置けます(ラップで包む)。冷たいまま揚げると中が冷たいので、10分ほど室温に戻してください。
合うお酒
ハムの塩気、チーズのコク、揚げ物の香ばしさ。全部が炭酸を呼びます。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——ハムカツとビール。理屈より先に体が知っています
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4を氷たっぷりで——チーズの脂を洗い流したい日に
- 🍷 赤ワインなら、軽めを少し冷やして(14〜16℃)——ハムとチェダーに寄せるなら
迷ったらビール。揚げたてを切って、断面が見えた瞬間に注いでください。
もう一品、主役がほしい日に
極 牛たん入り背脂餃子
目黒の名店『中華味一』の大将と、10年かけて共同開発した餃子です。大きめに切った牛たんのコリコリした食感と、焼いた瞬間にあふれる背脂と地鶏スープ。冷えたビールのために作りました。
ぴーきちのつぶやき
ハムとチーズを重ねるだけなのに、切った断面を見せると必ず「どうやったの」と聞かれます。安い材料で一番強い見た目が作れる料理だと思っています。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:重ねて揚げると層になる(ミルフィーユ状のカツ)
ひとことで:薄い素材を交互に重ねて揚げると、断面に層ができる。同じ材料でも見た目と食感が変わる。
詳しく:ミルフィーユカツ——薄切り肉やハムを何枚も重ねて衣をつけ、揚げる技法です。ミルフィーユはフランス語で「千枚の葉」という意味の菓子の名前で、層状の見た目からこう呼ばれています。この技法には、見た目以外にも実用的な利点があります。
①やわらかい——厚い一枚の肉は繊維が長くつながっているので噛み切りにくい。薄い層が重なっている状態なら、層と層の間で歯が入るので、同じ厚みでも格段にやわらかく感じます。
②間に何でも挟める——チーズ、大葉、梅、明太子。層の間は味を仕込む場所になります。
③安い材料が使える——厚いカツには厚切り肉が必要ですが、重ねる方式なら薄切り肉やハムで同じボリュームが作れます。注意点は密着。重ねたあと手で押さえないと、揚げている間に層がばらけます。
このレシピでは:この料理は「ハム6枚+チーズ3枚」という、合計200円台の材料です。それでも、切った断面には7層が並びます。上下をハムにするのは、チーズが外側だと油の中で溶け出すから——層の設計は、見た目だけでなく構造の問題でもあります。

