⏰ 調理時間60分
🍽 3人分
🍺 芯まで染みる
🧊 作り置き:冷蔵3日・冷凍3週間OK
📊 1人分(推定):約540kcal/たんぱく質22g・脂質40g・糖質18g
🍽 全量(3人分):約1620kcal/たんぱく質66g・脂質120g・糖質54g
豚バラと大根を赤味噌で煮込みます。先に豚を焼き付けて、出た脂を拭き取る——この一手間で、味噌のコクが脂に埋もれずに立ちます。
材料(3人分)
- 大根:500g(約1/2本)
- 豚バラ肉ブロック:350g
- ゆでたまご:3個
- しょうが:1かけ(約10g)
- サラダ油:小さじ1
- 【A】水:400ml
- 【A】酒:大さじ3
- 【B】赤味噌:大さじ4
- 【B】みりん:大さじ2
- 【B】砂糖:大さじ1
作り方
- 大根は3cm幅の半月切り、しょうがは薄切り、豚肉は1.5cm幅に切る。
- 鍋に油を熱し、豚肉を並べて焼き色がつくまで焼き付ける(★煮る前に焼くと、香ばしさが煮汁に移ります)。
- 出た脂をキッチンペーパーで拭き取り、【A】・大根・しょうがを加える。沸騰したら蓋をして弱火で30分煮る。
- 混ぜ合わせた【B】とゆでたまごを加え、再び蓋をして弱火で30分煮る(★味噌は後から。最初から入れると香りが飛びます)。
おいしさのヒミツ
- 味噌は後半に加えます。味噌の香り成分は加熱に弱いので、1時間煮ると香りが完全に飛んでしまいます
- 脂を拭き取ると、味噌のコクがクリアになります。豚バラの脂と味噌の油分が重なると、もったりして輪郭が消えます
- 赤味噌を使うのがこの料理の性格。白味噌より塩気と渋みが強く、豚バラの脂に負けません
よくある質問
普通の味噌でも作れますか?
作れます。合わせ味噌なら大さじ5に増やしてください(赤味噌より塩分が低いため)。仕上がりはやさしい味になり、これはこれでおいしいです。
大根の下ゆでは必要ですか?
不要です。この作り方は先に30分煮るので、その間に十分やわらかくなります。米のとぎ汁でゆでる工程も省いて構いません。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で3日、冷凍なら3週間。翌日以降のほうが大根に味が染みておいしくなります。冷えると脂が固まるので、すくって取り除くとすっきりします。
合うお酒
赤味噌のコクと豚バラの脂。しっかりした煮物です。
- 🏆 本命:純米日本酒を、ぬる燗45℃で——味噌の煮物には温めた酒。冷やより燗のほうが脂を流します
- 🍺 よく冷えたビール——脂を炭酸で切りたいときに
- 🍶 焼酎なら、麦焼酎のお湯割り(焼酎6:お湯4)——寒い日の煮物にはこちらも
迷ったらぬる燗。味噌と燗酒は、和食のいちばん静かな組み合わせです。
ぴーきちのつぶやき
煮込んでいる1時間、キッチンが味噌の匂いになります。作っている途中からもう腹が減っているので、味見の回数が多すぎます。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:味噌を入れるタイミング(香りが飛ぶ理由)
ひとことで:味噌の香りは揮発性。長く煮ると飛んでしまう。
詳しく:味噌の風味は発酵の過程で生まれた無数の香り成分によるものです。ところがこれらの多くは揮発性で、加熱すると空気中へ逃げていきます。「味噌汁は煮立てるな」と言われるのはこのため。旨味と塩気は残りますが、香りだけが失われる——これが「味噌の風味が飛んだ」状態です。
いっぽうで煮込み料理では、味噌をある程度加熱する意味もあります。大豆由来の旨味が煮汁に溶け出し、具材に染み込むからです。だから「香りを取るか、染み込みを取るか」のバランスで、入れるタイミングが決まります。
このレシピでは:このレシピが「後半30分」に味噌を入れるのは、その折衷点です。60分すべて煮ると香りが完全に飛び、最後の5分だけだと大根に染みない。30分なら、染み込みながら香りもある程度残ります。さらに香りを立たせたいなら、火を止める直前に味噌を小さじ1だけ追加してください——「追い味噌」と呼ばれる手法で、香りだけを最後に足せます。

