体が温まる・肉なし/作り置き:冷蔵3日OK
1人分(推定):約110kcal/たんぱく質4g・脂質7g・糖質6g
全量(2人分):約210kcal/たんぱく質8g・脂質14g・糖質12g
きのこと根菜をごま油で炒めてから煮ます。肉を使いません——それでもコクが出るのは、炒める工程ときのこのうま味があるからです。
材料(2人分)
押すと消えます。買い物のときにも使えます。
- しめじ・まいたけなど150g
- 大根50g
- にんじん20g
- 長ねぎ1/2本
- ごま油大さじ1
- 小ネギ(小口切り)適量
- 【A】水400ml
- 【A】顆粒和風だし小さじ2
- 【B】醤油大さじ1
- 【B】みりん小さじ1
- 【B】塩少々
作り方
きのこは石づきを落として手でほぐす(★洗いません)。大根とにんじんは薄いいちょう切り、長ねぎは1cm幅の斜め切りにする。
鍋にごま油を熱し、大根・にんじん・きのこを中火で3分炒める(★理由は下の🔬で)。
【A】を加えて煮立て、弱めの中火で7分煮る。
長ねぎと【B】を加えて2分煮る。
器に盛り、小ネギを散らす。
動画で見る
おいしさのヒミツ
- 先にごま油で炒める。これがけんちん汁の骨格で、肉なしでもコクが出ます
- きのこは洗わない。水を吸うと香りが薄まります
- きのこは2種類以上。うま味の種類が増えて、味に厚みが出ます
よくある質問
豚汁と何が違いますか?
けんちん汁はもともと肉を使いません(下の🔬で)。豚汁=豚肉と味噌、けんちん汁=野菜と豆腐、醤油仕立て。どちらも「先に炒める」のは共通ですが、けんちん汁はごま油で炒めることでコクを出しています。
豆腐を入れてもいいですか?
むしろ本来は入ります。木綿豆腐1/2丁を手でちぎって、手順2で一緒に炒めてください。ちぎると断面が増えて、味がよく入ります。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で3日ほど。翌日のほうが味がなじみます。冷凍なら3週間。朝に温めるだけで一品になるので、作り置きとして便利です。
合うお酒
ごま油ときのこ、醤油。やさしい和の汁物です。
- 🏆 本命:日本酒は、ぬる燗(40℃前後)で純米酒——温かい汁物には燗酒。きのこのうま味と米の酒がつながります
- 🍺 キンキンに冷えたビール——ごま油の香りには炭酸も
- 🍶 焼酎なら、麦焼酎のお湯割り(焼酎6:お湯4)——温かい汁物には温かい酒
迷ったらぬる燗。汁物が一杯あるだけで、食卓が整います。
ぴーきちのつぶやき
けんちん汁に肉が入らないと知ったとき、じゃああのコクは何だろうと思ったのですが、ごま油で炒める工程でした。今日もお疲れ様です🍻
こういうのも合わせておすすめです
9月25日発売・予約受付中

ぴーきちの革命的に旨い!
夜ごはん食堂
仕事・育児・家事で忙しい毎日でも作れる、時短と満足を両立した夜ごはん94品。定食ごはんも、繰り返し作りたくなるおかずも入っています。
予約・購入した方へ、Amazonギフト券500円分を抽選で200名様にプレゼントしています。
予約特典に応募するあわせて読みたい
- 大根をもう一品 鶏と大根のガリバタ醤油ステーキ【25分・レンジ下ゆで】
- 同じごま油で、具を変えるなら サバ缶とたくあんのごま油和え【5分・火を使わない】
- あと一品ほしい日に(和食) まいたけのガリバタペッパー焼き【動かさずに焼く】
🔬 調理科学ことば:けんちん汁は精進料理(肉も魚も使わない)
ひとことで:けんちん汁はお寺で生まれた汁物。肉も魚も使わないので、ごま油で炒めてコクを出す。
詳しく:けんちん汁は、鎌倉の建長寺(けんちょうじ)で作られていた汁物が名前の由来とされます(「建長汁」がなまったという説)。お寺の料理=精進料理なので、肉も魚も、かつおだしも使いません。だしは昆布や干ししいたけ。ここでコクをどう出すかという問題が生じます。
答えが「ごま油で炒める」。油脂が入ると、汁にコクと厚みが出る——肉の脂の代わりを、ごま油が果たしているわけです。そして「豆腐を崩して入れる」のも特徴で、これも植物性のたんぱく質でボリュームを補う工夫。豚汁との違いを整理すると——けんちん汁=肉なし・醤油仕立て・ごま油で炒める。
豚汁=豚肉あり・味噌仕立て。ただし現代では肉入りのけんちん汁も普通にあります——由来を知ったうえで、自由に作ればよいという話です。
このレシピでは:この料理が肉なしでも物足りなくないのは、2つの理由があります。
①ごま油で炒めることで、油脂のコクが入る。
②きのこのうま味(グアニル酸)が、だしのうま味と重なる。だから「炒める」工程は省けません——いきなり煮ると、ただの野菜スープになります。「肉を使わない汁物は、油で炒めてコクを作る」。精進料理から生まれた、合理的な工夫です。



