⏰ 調理時間15分 🍽 2人分 🍺 とろける・香ばしい 🧊 作り置き:当日中
📊 1人分(推定):約920kcal/たんぱく質42g・脂質48g・糖質78g
🍽 全量(2人分):約1840kcal/たんぱく質84g・脂質96g・糖質156g
刺身のサーモンと、焼き色をつけたズッキーニを、コチュジャンだれで和えて丼にします。生のとろけと、焼いた香ばしさが同じ器に入ります。
材料(2人分)
- サーモン(刺身用):300g
- ズッキーニ:1本(約200g)
- 温かいごはん:400g
- 卵黄:2個
- ごま油(焼く用):小さじ2
- 塩こしょう:少々
- 【A】醤油:大さじ3
- 【A】ごま油:大さじ2
- 【A】コチュジャン:小さじ2
- 【A】おろしにんにく:小さじ1
- 【A】砂糖:小さじ2
- 【A】白いりごま・ラー油:各少々
作り方
- サーモンは1.5cm角に切る。ズッキーニは5mm厚さの半月切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、ズッキーニを触らずに片面2分ずつ焼いて、しっかり焼き色をつける。軽く塩こしょうを振り、粗熱を取る(★熱いままサーモンと和えると、生の身に火が入ります)。
- ボウルで【A】を混ぜ、砂糖が溶けるまで混ぜる。
- サーモンと焼いたズッキーニを加え、崩さないよう優しく和える。
- 器にごはんを盛り、上にのせて中央に卵黄を落とす。
おいしさのヒミツ
- ズッキーニは触らずに焼く。水分の多い野菜なので、動かすと焼き色がつく前に水が出ます
- 粗熱を取ってから和える。熱いままだとサーモンの表面が白くなります
- たれにごま油大さじ2。多く感じますが、サーモンの色素も香りも脂に溶けるので、油があるほど味が広がります
よくある質問
ズッキーニがないときは?
なす・アスパラ・パプリカで代用できます。なすは油を吸うのでごま油を小さじ3に増やし、アスパラは茹でずにそのまま焼いてください。焼き色をつけるという点さえ守れば、どれでも成立します。
サーモンの代わりは?
まぐろ・かんぱち・たいなど刺身用ならどれでも。ただし白身魚は脂が少ないので、ごま油を大さじ2のまま使うと油が勝ちます——大さじ1.5に減らしてください。
作り置きできますか?
生魚を使うので当日中、できれば作ってすぐ食べてください。たれだけなら冷蔵3日、ズッキーニを焼いておくのは前日まで可能なので、当日は切って和えるだけにできます。
合うお酒
コチュジャンとごま油、卵黄のコク。丼ですが完全に酒の肴でもあります。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——コチュジャンとごま油の濃さには、冷たい炭酸
- 🍶 日本酒は、冷酒(10〜15℃)で純米酒——サーモンの脂と米の酒は、静かに重なります
- 🍋 レモンサワーは無糖でレモン多め——脂の多い魚を、酸で切りながら
迷ったらビール。〆の丼として出すなら、これが最後の一杯になります。
もう一品、主役がほしい日に
極 牛たん入り背脂餃子
目黒の名店『中華味一』の大将と、10年かけて共同開発した餃子です。大きめに切った牛たんのコリコリした食感と、焼いた瞬間にあふれる背脂と地鶏スープ。冷えたビールのために作りました。
ぴーきちのつぶやき
ズッキーニを焼いてサーモンと合わせるのは、余りものを片づけただけの偶然でしたが、生と焼きが混ざる面白さに気づいてから定番になりました。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:アスタキサンチン(サーモンの赤は脂に溶ける)
ひとことで:サーモンの身の赤い色は、脂に溶ける色素。だから油と一緒だと味も香りも広がる。
詳しく:サーモンの身が赤いのは、アスタキサンチンという色素によるものです。サーモンは白身魚に分類される——では、なぜ赤いのか。えさとして食べたプランクトンや甲殻類の色素が、身に蓄積しているからです。えびやかにが茹でると赤くなるのも、同じ色素が熱でたんぱく質から離れて発色するため。この色素は脂溶性——油に溶け、水には溶けません。強い抗酸化作用を持つとされ、サプリメントにも使われます。ここから調理上の結論が出ます。①油と一緒に食べると吸収がよい(にんじんのβ-カロテンと同じ考え方)。②水にさらしても流れない。③加熱に比較的強い——焼いても色は残ります。もうひとつ、サーモンの脂には融点の低いDHA・EPAが多いので、冷たいままでも脂が固まらず、口溶けがよい——刺身やユッケで食べておいしいのはこのためです(豚バラや牛脂とは正反対の性質です)。
このレシピでは:この料理でたれにごま油を大さじ2と多めに入れているのは、油がサーモンの持ち味を運ぶ媒体だからです。色素も香り成分も脂に溶けるので、油が少ないと、たれの塩気だけが立って魚の味が広がりません。そして冷たいまま食べる料理として成立するのも、サーモンの脂の融点が低いから。「魚の脂は冷たくてもうまい、獣の脂は温かくないとうまくない」——刺身という食べ方が成立する理由も、突き詰めればここにあります。

