⏰ 調理時間10分 🍽 1人分 🔥 火を使わない 🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約330kcal/たんぱく質14g・脂質26g・糖質7g
生ハムを「おつまみ」ではなく「具材」として使う一皿。長ネギを水にさらさずそのまま使うのがこの料理の性格で、辛味を残すことでご飯にも合う濃さになります。
材料(1人分)
- きゅうり:1本(約100g)
- 生ハム:50g
- 長ネギ:1/3本(約35g)
- 卵黄:1個(約17g)
- 白いりごま:小さじ1/2
- 【A】ごま油:大さじ1
- 【A】コチュジャン:小さじ1
- 【A】しょうゆ:小さじ1
- 【A】おろしにんにく:小さじ1/2
- 【A】砂糖:ひとつまみ
作り方
- きゅうり・長ネギは千切りにする。長ネギは水にさらさない(★辛味を残すのがこの料理の狙いです)。
- 生ハムは重ならないように1枚ずつほぐしてから千切りにする(★束のまま切ると塊になり、たれが内側に届きません)。
- ボウルに【A】を入れてよく混ぜる(★コチュジャンは固いので、ごま油としょうゆで先に溶かしきる)。
- ①②を加えてさっくり和える。
- 器に高く盛り、中央に卵黄をのせて白いりごまを振る。
おいしさのヒミツ
- 生ハムの塩気が調味料の一部。だからしょうゆは小さじ1で足ります。しっかり味をつけると塩辛くなります
- 砂糖ひとつまみは甘くするためではなく、コチュジャンの辛味とにんにくの角を丸めるため。入れると味に奥行きが出ます
- 卵黄は最初から混ぜないこと。1口目は辛口、崩してからはまろやか——1皿で2つの味になります
よくある質問
生ハムの代わりは?
ハムやサラミでも作れます。ただし生ハムほど塩気がないので、しょうゆを小さじ1.5に増やしてください。ローストビーフを使うと一気にごちそう寄りになります。
長ネギの辛味が強すぎます
切ってから5分ほど空気にさらすと辛味が穏やかになります。水にさらすと辛味と一緒に香りも抜けるので、水を使わないほうがこの料理には合います。
作り置きできますか?
きゅうりから水が出るので当日中に。たれは冷蔵5日持つので、作っておけば当日は切って和えるだけです。
合うお酒
生ハムの塩気とコチュジャンの辛味、卵黄のコク。しっかりした味の一皿です。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——塩気と辛味には冷たい炭酸。最初の一杯のお供に
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4——生ハムの脂とごま油を切りたいときに
- 🍶 焼酎なら、麦焼酎のソーダ割り(焼酎1:炭酸3)——にんにくの香りとぶつかりません
迷ったらビール。生ハムとコチュジャンには、冷たい炭酸がいちばん効きます。
もう一品、主役がほしい日に
極 牛たん入り背脂餃子
目黒の名店『中華味一』の大将と、10年かけて共同開発した餃子です。大きめに切った牛たんのコリコリした食感と、焼いた瞬間にあふれる背脂と地鶏スープ。冷えたビールのために作りました。
ぴーきちのつぶやき
生ハムは50gと書きましたが、ほぐしている途中で確実に減っています。パックを開けた時点で計算が狂うので、多めに買うことにしました。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:塩漬けと熟成(生ハムはなぜ生で食べられるのか)
ひとことで:加熱していないのに安全なのは、塩と乾燥と時間で作られているから。
詳しく:生ハムは豚のもも肉に塩をすり込み、時間をかけて乾燥・熟成させたものです。加熱していないのに保存が効くのは、塩が水分を引き出し、菌が増えられない環境を作っているから。水分が減るほど菌は活動できなくなります。そして熟成の間に、肉のたんぱく質が酵素でゆっくり分解され、遊離アミノ酸=旨味成分が増えていきます。生ハムの、生肉にはない濃い味はここから来ています。長期熟成のものほど旨味が強く、白い粒(アミノ酸の結晶)が見えることもある。つまり生ハムは「保存食」であると同時に「旨味を濃縮した食材」でもあります。
このレシピでは:生ハムを調味料として使う——この料理の設計はそこにあります。塩気と旨味を同時に持っているので、しょうゆは小さじ1で足りる。そして1枚ずつほぐしてから切るのは、熟成で締まった肉が重なると塊のままになり、たれが内側に届かないからです。薄く広げるほど、少ない量で全体に旨味が回ります。50gという控えめな量で成立するのは、この濃さがあるからです。

