⏰ 調理時間15分
🍽 1人分
🍺 フライパンひとつ
🧊 作り置き:向きません(当日中に)
📊 1人分(推定):約620kcal/たんぱく質24g・脂質22g・糖質74g
パスタを別ゆでせず、フライパンひとつで作る和風パスタ。ツナは油ごと使います。捨てているのは旨味で、これがそのままソースのコクになります。
材料(1人分)
- パスタ(1.6mm):100g
- ツナ缶:1缶(70g・油ごと)
- 玉ねぎ:1/4個(約50g)
- にんにく:1かけ(約5g)
- オリーブオイル:大さじ1
- 青じそ:3枚
- きざみ海苔:ひとつまみ
- ブラックペッパー:適量
- 【A】水:300ml
- 【A】しょうゆ:大さじ1
- 【A】鶏がらスープの素:小さじ1/2
- 【A】塩:ひとつまみ
作り方
- 玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。青じそは千切りに。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める(★にんにくは必ず弱火から。強火だと香りが出る前に焦げます)。
- 【A】とツナを油ごと加えて沸かす。
- パスタを入れ、袋の表示時間どおりにゆでる。途中で2〜3回混ぜて麺がくっつくのを防ぐ。
- 水分が飛んで、フライパンを傾けたときにソースがとろっと流れる状態で火を止める(★煮汁が残っていると水っぽく、飛ばしすぎるとパサつきます)。
- 器に盛り、青じそときざみ海苔をのせてブラックペッパーを振る。
おいしさのヒミツ
- ワンパンのとろみは、パスタから溶け出したでんぷん。別ゆでだと流しに消えるものが、この作り方では全部ソースになります
- ツナ缶の油には、まぐろの旨味が溶け出しています。油溶性の香り成分もここに移っているので、切って捨てると香りごと失います
- 青じそと海苔は火を通しません。香りの成分は熱で飛ぶので、仕上げにのせるのが最大限に活かす形です
よくある質問
パスタが1.6mm以外でも作れますか?
作れます。1.4mmなら水を280ml、1.8mmなら330mlを目安に。太いほど水を吸うので、ゆで時間も表示に従って伸ばしてください。
2人分にするには?
材料をすべて2倍にし、水は600mlではなく560mlにしてください。量が増えると蒸発する割合が下がるので、単純な2倍だと水っぽくなります。
ノンオイルのツナ缶でも作れますか?
作れますが、オリーブオイルを大さじ1.5に増やしてください。ツナの油が担っていたコクの分を補う必要があります。
合うお酒
にんにくとしょうゆ、そして海苔の磯の香り。パスタですが味の方向は完全に和食です。
- 🏆 本命:よく冷えたビール——にんにくの香りと炭酸は相性がよく、パスタなのに一杯目から進みます
- 🍶 日本酒なら、すっきりした辛口を花冷え10℃で——しょうゆと海苔の和の輪郭に、米の旨味が自然に乗ります
- 🍷 白ワインなら、樽を使わない辛口を8℃で——ツナの油をワインの酸が流します
迷ったらビール。にんにくが効いている料理には、これが一番わかりやすい相手です。
ぴーきちのつぶやき
ツナ缶の油を切るか迷っていた時期が長かったのですが、入れたほうが明らかにうまいと分かってからは迷わなくなりました。缶の底に残った分まで入れています。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:脂溶性の香り(ツナ缶の油を捨ててはいけない理由)
ひとことで:料理の香り成分の多くは、水ではなく油に溶けるという性質。
詳しく:香りのもとになる分子は、その多くが油に溶けやすく、水には溶けにくいという共通の性質を持っています。だから香りを立たせたい料理では、まず油で香味野菜を炒める。にんにくや唐辛子をオイルで熱するのは、香りを油に移して料理全体へ行き渡らせるためです。
逆に言えば、油を捨てるということは、そこに溶けた香りを一緒に捨てるということ。ツナ缶・オイルサーディン・アヒージョの残り油に旨味を感じるのは、気のせいではなく実際に成分が移っているからです。同じ理由で、脂の少ない食材には油を足したほうが香りが立ちます。
このレシピでは:手順3でツナを油ごと入れるのがこれです。缶の中の油には、まぐろから出た旨味と香りが溶けています。油を切ると、栄養表示上の脂質は下がりますが、同時に香りとコクも失われます。そのぶんをオリーブオイルで足しても、まぐろの香りまでは戻りません。
手順2でにんにくを弱火から熱するのも同じ発想で、香りを油に移す時間を取るためです。この2つを守ると、材料が少ないのに味が痩せません。

