⏰ 調理時間10分
🍽 2人分
🍺 とろとろ・食べごたえあり
🧊 作り置き:当日中
📊 1人分(推定):約250kcal/たんぱく質18g・脂質18g・糖質5g
🍽 全量(2人分):約500kcal/たんぱく質36g・脂質36g・糖質10g
溶き卵に納豆を混ぜて焼き、チーズを包みます。火を入れすぎないのがこの料理の全部で、卵も納豆も、加熱しすぎると持ち味が消えます。
材料(2人分)
- 卵:3個
- 納豆:1パック(45g・付属のたれごと)
- スライスチーズ(とろけるタイプ):2枚
- 小ネギ(小口切り):適量
- サラダ油:小さじ2
- 練りからし:適量
- 【A】醤油:大さじ1/2
- 【A】マヨネーズ:小さじ1
作り方
- 納豆は付属のたれを入れて先に混ぜ、糸を引かせておく。
- ボウルに卵を溶き、納豆・小ネギ・【A】を加えて混ぜる。
- フライパンに油を熱し、卵液を流し入れる。大きくゆっくり2〜3回混ぜ、まだ半熟のうちに手を止める(★理由は下の🔬で)。
- 中央にチーズをのせ、両側から折りたたんで包む。火を止めて30秒、余熱でチーズを溶かす。
- 器に盛り、練りからしを添える。
おいしさのヒミツ
- 半熟で止める。包んだあとも余熱で火が入るので、フライパンの上で完成させないこと
- 納豆は先に単独で混ぜる。卵と一緒に混ぜると糸が立たず、粘りが弱いまま仕上がります
- 練りからしは必ず。納豆特有の匂いを、辛味が切ってくれます
とろろ昆布をのせるアレンジ
仕上げにとろろ昆布をひとつまみのせると、まったく別の一皿になります。とろろ昆布は昆布を酢に漬けてから薄く削ったもの——口に入れるとすぐ溶けて、昆布のうま味(グルタミン酸)が広がります。
納豆のうま味と昆布のうま味は種類が違うので、重なるとうま味の相乗効果が起きます。小ねぎと一緒にのせるだけ——調味料は増やさなくて構いません。むしろとろろ昆布に塩気があるので、めんつゆは少し控えめでちょうどよくなります。
よくある質問
納豆の匂いが苦手な家族がいます
練りからしと小ネギを増やすのが一番効きます。それでも気になる場合はひきわり納豆に替えてください(粒より匂いがおだやかです)。チーズを2枚から3枚に増やすのも有効で、乳製品の脂が匂いを包みます。
きれいに包めません
無理に包まなくて大丈夫です。半分に折るだけの「二つ折り」でも味は同じ。フライパンの縁を使って寄せるとまとまりやすくなります。それでも崩れる場合は、丸いまま焼いてチーズを上にのせる形にしてください。
作り置きできますか?
当日中です。卵料理は時間が経つと水が出ますし、納豆の酵素も落ちます。作ってすぐ食べるのがいちばんおいしい料理なので、朝食や〆の一品として作ってください。
合うお酒
納豆とチーズ、醤油。発酵ものが重なった、しっかりした味です。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——納豆とチーズの濃さを、炭酸でリセットしながら
- 🍶 日本酒は、冷酒(10〜15℃)で純米酒——発酵食品同士、香りがつながります
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4——チーズの脂を切りたいときに
迷ったらビール。納豆とチーズという濃い組み合わせには、まず炭酸です。
ぴーきちのつぶやき
納豆をオムレツに入れるのは邪道だと思っていたのですが、一度やってみたら家族に一番人気の卵料理になってしまいました。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:納豆の酵素(ナットウキナーゼは熱に弱い)
ひとことで:納豆の健康成分の一部は熱に弱い。加熱するなら短時間に留めるほうがいい。
詳しく:納豆は大豆に納豆菌を繁殖させた発酵食品です。この菌が働く過程で、大豆にはなかったものが生まれます。代表がナットウキナーゼという酵素と、ビタミンK2。ここで押さえておきたいのが熱への強さが成分ごとに違うことです。ナットウキナーゼは酵素(=たんぱく質)なので熱に弱く、およそ50℃を超えると働きが落ち、70℃前後でほぼ失われます。
いっぽうビタミンK2は熱に強く、加熱しても残ります。大豆由来のたんぱく質・食物繊維・イソフラボンも、加熱でほとんど変わりません。つまり「納豆を加熱すると全部無駄になる」は言いすぎで、失われるのは酵素の働きだけ。逆に加熱には利点もあります——匂いの成分の一部が飛び、香ばしさが加わる。
だから納豆汁も納豆チャーハンも、成立する料理です。あとは何を優先するかの選択になります。ちなみに納豆の糸(ポリグルタミン酸)は熱では切れません——混ぜるほど細かく立ちます。
このレシピでは:この料理で「半熟で止める」のは、卵のためであると同時に、納豆のためでもあります。卵は62〜70℃で固まりはじめ、納豆の酵素もその手前で失われはじめる。短時間・低温で仕上げれば、両方にとって都合がいい。「納豆に火を入れるなら、さっと」——納豆チャーハンで最後に加える、納豆汁を火を止めてから入れる、というのも同じ判断です。

