⏰ 調理時間15分
🍽 2人分
🍺 ふるふる・15分
🧊 作り置き:冷蔵2日OK
📊 1人分(推定):約480kcal/たんぱく質26g・脂質32g・糖質14g
🍽 全量(2人分):約960kcal/たんぱく質52g・脂質64g・糖質28g
豚バラをはんぺんに巻いて甘辛く煮ます。本物の角煮は3時間かかりますが、これは15分。はんぺんは中が気泡だらけなので、煮汁を吸ってふるふるの食感になります。
材料(2人分)
- はんぺん:1枚(約100g)
- 豚バラ薄切り肉:150g
- ゆで卵:2個
- 片栗粉:大さじ1
- サラダ油:大さじ1/2
- 塩こしょう:少々
- 練り辛子:適量
- 青ネギ(小口切り):適量
- 【A】水:200ml
- 【A】醤油:大さじ3
- 【A】酒:大さじ3
- 【A】砂糖:大さじ1
作り方
- はんぺんは6等分に切る(★大きすぎると中まで味が届きません)。
- 豚バラ肉を広げて塩こしょうを振り、はんぺんに巻きつける。全体に片栗粉を薄くまぶす(★たれが絡み、はがれ止めにもなります)。
- フライパンに油を熱し、巻き終わりを下にして並べ、転がしながら全面に焼き色をつける。
- 【A】を加えて煮立たせ、落とし蓋をして弱火で3分。裏返してさらに3分煮る。
- ゆで卵を加えて1分煮からめ、火を止める。
- 器に盛り、練り辛子を添えて青ネギを散らす。
おいしさのヒミツ
- 片栗粉は巻いたあとに全体へ。肉がはがれず、たれもとろりと絡みます
- 落とし蓋をする。煮汁が少ないので、しないと上半分に味が入りません
- はんぺんは煮すぎない。長く煮ると気泡がつぶれて、ふるふる感が消えます
よくある質問
豚肉がはがれてしまいます
巻き終わりを下にして焼き始めるのが確実です。最初に接地面が焼き固まれば、あとは転がしても開きません。片栗粉が少なすぎるのも原因なので、全体が白っぽくなる程度にまぶしてください。
本物の角煮と何が違いますか?
時間と食感です。本物は塊肉のコラーゲンが溶けるまで2〜3時間煮てとろとろにします。こちらははんぺんが煮汁を吸うことで「とろっとした食感」を再現したもの。味の方向は近いですが、脂の重さは本物のほうがずっと強いです。平日はこちら、休日は本物、という使い分けが現実的です。
どのくらい日持ちしますか?
冷蔵で2日ほど。翌日のほうが味が入っています。ただしはんぺんの気泡は少しつぶれるので、ふるふる感は当日がいちばん。温め直しはフライパンか、レンジ(600Wで1分半/500Wで2分)。
合うお酒
甘辛い煮汁と練り辛子。居酒屋の煮物の味です。
- 🏆 本命:日本酒は、ぬる燗(40℃前後)で純米酒——甘辛い煮物と燗酒は、説明のいらない組み合わせです
- 🍺 キンキンに冷えたビール——豚バラの脂を炭酸で切りたいときに
- 🍶 焼酎なら、芋焼酎のお湯割り(焼酎6:お湯4)——温かい煮物には温かい酒
迷ったらぬる燗。練り辛子をつけながら飲むと、際限がなくなります。
ぴーきちのつぶやき
角煮が食べたいけど3時間は無理、という日に思いついた代用品でしたが、今では本物より作る回数が多くなってしまいました。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:はんぺんの気泡(煮汁を吸うスポンジ構造)
ひとことで:はんぺんは、すり身に空気を抱き込ませて固めた食品。中が気泡だらけだから煮汁をよく吸う。
詳しく:はんぺんは白身魚のすり身に、山芋と卵白を加えて泡立て、蒸してから茹でて固めたものです。ポイントは「泡立てる」という工程——ここで大量の空気を抱き込ませ、その状態のまま加熱して固めるので、中身が細かい気泡だらけのスポンジ構造になります。
あの独特の軽さと白さは、身の色ではなく気泡が光を乱反射しているためです。この構造には2つの性質があります。
①液体をよく吸う——気泡の隙間に煮汁が入り込むので、短時間で味が入る(厚揚げやお麩と同じ理屈です)。
②熱を通しやすく、加熱しすぎると縮む——気泡がつぶれると、ふわふわが失われてゴムのようになります。ちなみに山芋を入れるのは、粘りで泡を安定させるため。メレンゲに酸を入れるのと似た役割です。
このレシピでは:この料理でわざわざ「短時間で煮る」設計にしているのは、はんぺんの気泡を守るためです。片面3分×2の計6分、そこにゆで卵で1分。これ以上煮ると味は入りますが、ふるふるの食感と引き換えになる。本物の角煮が「長く煮るほどよい」のと、まったく逆の設計です——あちらは硬いコラーゲンを溶かす作業、こちらは軟らかい気泡を守る作業だからです。
「何のために火を入れるのか」で、時間の正解は真逆になります。

