⏰ 調理時間8分
🍽 2人分
🍺 安い・フライパン1つ
🧊 作り置き:冷蔵2日OK
📊 1人分(推定):約150kcal/たんぱく質8g・脂質10g・糖質7g
🍽 全量(2人分):約290kcal/たんぱく質16g・脂質20g・糖質14g
ちくわをにんにくとバターで炒めるだけ。1袋100円台の食材が、居酒屋の皿になります。ポイントはにんにくを冷たい油から。
材料(2人分)
- ちくわ:4本(約80g)
- にんにく:1かけ
- オリーブオイル:大さじ1
- バター:10g
- パセリ(乾燥):適量
- 【A】塩・黒こしょう:少々
- 【A】鶏がらスープの素:小さじ1/2
作り方
- ちくわは縦4等分のスティック状に切る(★油が絡む面が増えます)。にんにくはみじん切りにする。
- 冷たいフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火にかける(★理由は下の🔬で)。
- ふつふつして香りが立ったら中火にし、ちくわを加えて全体に油をまとわせる。
- 【A】を加えてさっと炒める。
- 火を止めてからバターを加え、余熱で溶かして絡める(★バターの香りは強火で飛びます)。パセリを振る。
おいしさのヒミツ
- にんにくは冷たい油から弱火で。熱い油に入れると10秒で焦げます
- バターは最後、火を止めてから。香りが残ります
- ちくわはスティック状に。輪切りより油とたれが絡みます
よくある質問
にんにくが焦げます
熱したフライパンに入れているのが原因です。油とにんにくを入れてから火をつける——これだけで焦げません。弱火のまま2〜3分かけて、じっくり香りを移してください。
オリーブオイルとバター、両方いりますか?
両方が正解です。バターだけだと焦げやすく(乳成分が先に焦げる)、オリーブオイルだけだとコクが足りない。油で温度を支えて、バターで香りをつける——洋食の定番の組み合わせです。
作り置きできますか?
冷蔵で2日。冷めるとバターが固まるので、食べる前にレンジで20秒ほど温め直してください。お弁当にも入ります(冷たいままでも食べられます)。
合うお酒
にんにくとバター、黒こしょう。洋風の香りの、軽いおつまみです。
- 🏆 本命:キンキンに冷えたビール——ガーリックバターに炭酸。この並びは外しません
- 🍷 白ワインなら、辛口をよく冷やして(8〜10℃)——バターのコクを、酸で切る
- 🥃 ハイボールは、ウイスキー1:強炭酸4を氷たっぷりで——にんにくの後味をすっきりさせたい日に
迷ったらビール。ガーリックバターの香りが立った時点で、答えは出ています。
もう一品、主役がほしい日に
極 牛たん入り背脂餃子
目黒の名店『中華味一』の大将と、10年かけて共同開発した餃子です。大きめに切った牛たんのコリコリした食感と、焼いた瞬間にあふれる背脂と地鶏スープ。冷えたビールのために作りました。
ぴーきちのつぶやき
ちくわは冷蔵庫に必ず入っている食材のひとつです。にんにくとバターを足すだけで、まったく別のものになるのが気に入っています。今日もお疲れ様です🍻
🔬 調理科学ことば:バターとオリーブオイルを併用する理由
ひとことで:バターは焦げやすく、オリーブオイルはコクが足りない。組み合わせると両方の弱点が消える。
詳しく:洋食のレシピで「バターとオリーブオイルを両方」と書かれていることが多いのには、はっきりした理由があります。バターは約80%が脂肪で、残りの20%は水分と乳固形分(たんぱく質・乳糖)。この乳固形分が、130℃前後で焦げ始めます——だからバターだけで炒めると、油が十分熱くなる前に黒い斑点ができて、焦げた匂いがつきます。
一方オリーブオイルは、煙が出始める温度(発煙点)が約190〜210℃と高い。混ぜると、油全体の温度が上がりやすくなり、バターの乳固形分が焦げる前に食材に火が通ります。そして香りの担当はバター——バターの香り成分(ジアセチルなど)は揮発性が高く、加熱しすぎると飛んでしまいます。
だからプロは「炒めるのは油、仕上げにバター」という分業をします。焦がしバター(ブールノワゼット)は、この焦げを意図的に作る技法で、別物です。
このレシピでは:この料理では、オリーブオイルでにんにくの香りを引き出し、バターは火を止めてから加えます。バターを最初から入れると、にんにくを弱火でじっくり加熱している数分の間に、乳固形分が焦げます。「温度を支える油」と「香りをつける油」を分ける——これだけで、家のちくわが店の味に近づきます。

